歯科衛生士のコーナー
25年5月
ちらほらと夏の気配を感じる季節になってきました、今年の夏はまたも暑いと聞きます、今の内に体を夏仕様にして行きましょう、お風呂で汗をかくのがいいそうです。 歯みがきしながらのながら入浴、いかがですか?はみがきこは付けず歯磨きに集中していると、じんわり汗をかいてきますよ。 最近、テレビで見て気になった ながら食事 のお話。 普段どんな環境でお食事なさってますか? 家族とおしゃべりしながら?テレビや動画を見ながら?スマホは持ってませんか? その時のメニュー覚えていますか?味は?手料理の場合だと、いつもと違う感じはありませんでしたか?
ながら食事だと、満足感が得られず食べ過ぎてしまうんです。
食べ物を食べ、噛み飲み込むことを嚥下と言います。その嚥下の第一段階はまず食物を認識し、匂いを嗅ぎ味の想像をし、食感を想像し噛む力加減を調整する事です。
ソフトクリームを力いっぱい噛みませんよね?誰もが自然にやっているんですが、動画等に集中しているとわからなくなるそうです。せっかくの食事ですから、まずは目で、鼻で、食感で、温度も感じ、季節も感じられたら最高ですね。

ながら食べのデメリットはほかにもあり、噛む回数が減る事、味覚が鈍くなってしまう事、姿勢も悪くなりがちです。
噛む回数が減ってしまうと胃腸に負担をかけ、唾液も十分に出ないので自然に口の中を洗い流してくれる機能も低下します。何をどれだけ食べているのか確認していないので味わいも感じず、濃い味を必要量以上求める様になってしまいます。
後、食事を水分で流し込んでいませんか?これ、結構危険です。
噛まずに飲み込めてしまうので噛んで唾液が出る前に胃腸に送り、消化吸収に時間がかかります。さらに胃酸などの消化酵素が水分で薄まって消化しにくくなってしまうんです。
言葉にしてしまうと怖く感じます。
噛んだ後は飲み込みますが飲み込むのに姿勢も大事です。
ながら食事だと肘をついたり、かきこんだりもあるかもしれません。
せめて足裏は床につけましょう。
食事の間はテレビではなく自分の体に入り、栄養となってくれる食物に向き合ってみてください。
季節の野菜を茹でただけでもしょっぱかった、ゆで過ぎた、噛むと甘い、この食感はなんだろう、とってもおいしくできた。様々な事を感じることができるはずです。
1日3回しか楽しめない(?)至福の時をいつまでも楽しめるよう、飲み込みの検査も受けてみませんか。お気軽にスタッフにお問い合わせください。
25年3月
DHフォーラムに参加しました

昨年末に衛生士2名でDHフォーラムに 参加しました。

セミナー会場では天野 敦雄 先生(大阪大学大学院歯学研究科 予防歯科学教室 教授)が最新の歯周病や虫歯の予防についてのセミナーを開催されていて、そこには400人近くの衛生士が自分たちの知識をアップデートするために集まっていました。
← 天野敦雄先生

別会場では多くの歯科メーカーが商品の展示ブースを出していました。患者さんにお勧めするホームケア用品(歯ブラシ、歯磨剤、洗口剤、電動歯ブラシ、ウォータピック等)の説明をしていて、私達も正しい使い方を再確認してきました。
← 歯磨剤コーナー

← ウォーターピックコーナー
DHフォーラムでは最新の知識や情報を得ることが出来きました。今回参加出来なかった歯科職員に全員に共有し皆様のお口の健康を守るために役立てたいと思います。

25年1月
あけましておめでとうございます
新年を迎えて皆さまのお口の健康を守るために
職員一同頑張りますので今年もよろしくお願いいたします。
今回は昨年開催した班会の様子の一部を紹介いたします。
コロナ禍の数年、感染を防ぐために班会は行っていませんでしたが、やっと少し落ち着いてきたので換気をしながら対面での班会を開催しました。自分のお口の機能が低下していないかを検査してオーラルフレイルを予防するために一緒にトレーニングを行いました。
これは唾液の分泌量を検査しているところです。
お口の中に当たり前にある唾液ですが、唾液には消化を助けたり、口の中を清潔に保つ働きや虫歯菌の「酸」を中和する働き、食べ物を柔らかくして飲み込みやすくするなど多くの働きがあります。
加齢と共に分泌量が減少しがちで高齢者こそ唾液で口を潤しておくことが大切になります。
また、30秒間に何回唾液を飲み込めるかを検査して自分の「のどの老化」をチェックし、「のど年齢」を確認しました。自分の「のど年齢」に喜ぶ声あり、また落胆のため息が入りまじり、のどの老化を予防して、のどの筋力を鍛えるトレーニングに熱が入りました。
のどの老化が進むと誤嚥を起こしやすくなるので飲み込む力を鍛えることは安全に飲み込めて誤嚥性肺炎を予防することにつながります。
< 赤羽東支部のみなさん >
舌を上手に使ってひげに見立てたのりをペロッとはがす「黒ひげぺろり」というトレーニングをした後で、のりを付けて記念撮影をしました。
食べる・飲み込む・会話するときなどに使う「お口のまわりの筋肉」を使って楽しくオーラルフレイル予防をしました。
< 東十条支部のみなさん >
短い時間でしたが、とても楽しくオーラルフレイルの検査やトレーニングを行えました。
皆さんとお会いして、一緒にたくさん笑って元気をもらった感じがしました。
班会は楽しいですね。
今年もたくさん皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。