理事長挨拶
東京ほくと医療生協 理事長
大山 美宏
医療生協の今後の活動の指針に
組合員職員活動交流集会の準備にあたられた実行委員会のみなさん大変、ご苦労さまでした。平和と人権、医療生協の今後の活動の方向性が見えたと同時にまた職員・組合員さんの愉しい交流になったと思います。
宝田明さんは、こんなにも身近に戦争反対の熱き想いをもち、心の深い方がいたなんて、非常に感動しました。沖縄のことは存じておりましたが、 満州でも少年にいたるまで、「青酸カリ」を持参していたとは驚きでした。「戦争は、憎しみしか残さない」との言葉を、非常に重く受け止めました。さっそく医療生協と理事長あてに「飛翔」という毛筆の色紙をいただきました。今後とも交流を続けていきたいと思います。
2月・戦争を反対し逝った故人を偲ぶ
本日、2月20日は、蟹工船の作家小林多喜二の命日、絶対主義的天皇制のもと官憲に虐殺された日です。もう一人紹介します。 15歳で日米開戦、19歳で敗戦をむかえた詩人の茨木のり子さん、戦争への怒りを女性として詠い上げた 「わたしが一番きれいだったとき」は多くの教科書に掲載されました。 米国では反ベトナム戦争運動の中でフォーク歌手ピート・ シーガーが『When I Was Most Beautiful』として曲をつけました。 彼女の心の声が国境を越えて人の心を打ちました。 2月17日が命日で没後10年です。機会があれば、是非読んでください。
戦争法廃止2千万署名は、東京ほくとは2万筆の目標で2千筆を超えたところです。がんばりましょう。
病院から在宅へ誘導の診療報酬改定
診療報酬も具体的な点数まで提示されました。 全体はマイナスです。急性期病床の7対1病床を減らすために、在宅復帰率を7・5割から8割に、重症の指標である介護必要度を15%から25%にあげて、前回は1万床しか減少しなかったのでさらに手を打ってきたことになります。一方で受け皿の地域包括ケア病棟はまるめから、手術と麻酔をはずし、収入が減らないようにして急性期から転換しやすくしています。500床以上の病院の受診は以前から初診5千円、再診2500円となりました。いずれ500床という基準をはずすのは目に見えています。
地域ではかかりつけ医師、 薬剤師、 歯科医師が評価されるようになります。まさに在宅への誘導が経済的になされようとしています。政府は経営担当者会議を開いて診療報酬対応を検討していきます。
おごれる自民党に審判を
この間、自民党議員の失言が続いておりますが、 これは暴言であり、本音でしょう。おごっているとしてか考えられません。その極致は安倍総理です。平家物語ではないでいすが、「おごれる者は久しからず 」です。野党共闘もできつつあり、画期的な事態がすすんでいます。是非参議院議員選挙で与党を半数以下に実現しましよう。