研修医日記
14年12月の研修医日記
ドヤ!!
今回は、大掃除のときに出てきた掘り出し物の事について書いていきたいと思います。普段使用していない場所の掃除をしていると様々なものが出てきます。昔の写真であったり、今ではどこにも入れることが出来ないフロッピーディスクなど、ちょっとした宝探しをしている気分です。私が今回見つけた掘り出し物は、しっかりと額に入った絵画で何点かあり、中にはピカソの作品もありましたが、余り私の趣味ではなかったので今回は頂くのを遠慮しました。
私が今回頂いた作品の作者は不明ですが、昔の歯科治療を描写しているもので、なかなか味があるものです。絵画の中には歯科医や患者さんなど様々な人物が描写されていますが、家に飾ってよく鑑賞してみると様々なことが読み取れます。まず印象的なのが、歯科医が真ん中でとても自慢気に歯を抜いており、患者さんはとても痛そうです。昔は麻酔などなかったのでとても痛かったでしょうが、よく観ると右手は椅子に固定されており、左手は押さえつけられています。
両手をしっかり固定
毎日観てます
14年11月の研修医日記
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会
小豆沢歯科での研修も少しずつではありますが、様々なことを経験し自分の糧とさせて頂いております。10月から11月にかけては院外でのイベントも多く、少し前にはなりますが、今回は10月に参加した「保険で良い歯科医療を」全国連絡会について書いていこうと思います。
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会とは、医療を受ける患者さんと、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士など歯科医療の提供者が共同して運動を行っている団体です。連絡会に参加して驚かされたことは、歯科従事者だけでなく、患者さんも連絡会に参加していたことです。一方向からではなく、両方向からのアプローチがあることで、より患者さんの立場に寄り添った歯科医療を実現できるのではないかと感じました。そして、「食べる」「話す」などにかかわる歯科医療は、歯だけにとどまらず全身の健康にとっても重要な役割を持っています。高齢化社会が言われる中、誰もが安心して歯科医療を受けられるよう、「保険で良い歯科医療を」の運動の持つ意味はとても大きいです。
また、11月8日はイイハデーということで、翌日の日曜日に「保険でよい歯を」東京連絡会が行っているキャンペーン活動に参加するため浅草に行きました。週末の浅草はいつ訪れても人が多く、キャンペーンを通してより多くの方々に知って頂くことが出来たのではないかと思います。浅草は昔からとても好きな町ですが、仲見世通りやホッピー通りをまさか、『保険でよい歯』について語りながら歩くとは思ってもみなかったので、少し不思議な気分でした。
いつもと同じ道を歩くのでも観光で歩く、飲み屋を探しながら歩く、神輿を担ぎながら練り歩く、そして『保険でよい歯』について語りながら歩く、選択肢は色々です。それでも道は一つ、寄り道は大好きなのですけれど、選んだ道を振り返った時に後悔しないようこれからもしっかりと歩いていきたいものです。
イイハデー
浅草練り歩き
14年10月の研修医日記
CR照射器(LED)
しかし、10月は秋、食欲の秋、芸術の秋そして発明の秋。かなり強引な導入ではありますが、今年のノーベル賞は各分野で発表前から色々と話題にこと欠かず、世間を盛り上げてくれました。
何が書きたいかと申しますと、LED、そう青色発光ダイオードです。私たち歯科はLEDにお世話になりっぱなしで、青い光を使わない日はほとんど無いです。「ウチはハロゲンだから」って方はそうなのですか、知りません。LEDがどのような場面で使われているか簡単に説明しますと、虫歯で穴の開いた歯に埋める白い材料を固めるために使います。要するに、LEDを照てると材料が固まります。とても便利な材料で、発明した人は個人的に歯科界の中ではノーベル賞級だと思います。年々改良が重ねられ、近年とても良い材料が開発されおり、より丈夫で審美性が良く、取れにくいです。しかし、どんなに良いものでも限界はあり、長く使用していくうちに劣化していきます。歯と材料の間にまた虫歯が出来ることがあり、そこから虫歯が拡大していき最悪の場合は歯を抜かなければならないこともあります。そのような事にならないよう、患者さんには定期検診と口腔ケアを受診することをお勧めしています。
あと、職場も切り替わり10月から小豆沢歯科で働いておりますが、まだまだ準備ができていません。時間はまだまだ掛るとかと思いますが頑張っていこうと思いますので、宜しくお願い致します。
小豆沢歯科に配属されました
遅くまで仕事熱心な事務長さんと先生方
14年9月の研修医日記
いつの間にか彼岸花も
満開
季節の変わり目は、何かとやらなければいけないことも多く、このブログも秋分の日にギリギリ急ぎで書いています。
九月は遅めの夏休みを頂き、あっという間に月末になってしまいました。まとまった休みは久しぶりで、いつもの環境から離れリセットすることで、また様々なことにチャレンジする意欲も沸々と湧いてきます。
生協王子歯科での研修もあと少しとなり、治療に携わった患者さん方にもご挨拶をし、皆さんから感謝の言葉を頂く度に、未熟な私は恐縮しておりますが、少しでも患者さんのお役に立つことが出来たのであれば光栄です。医療は特殊で従事者として当たり前のサービスを提供したうえで、顧客である患者さんからは「ありがとうございました」と感謝されます。治療後に、「お大事に」ではなく「ありがとうございました」と言ったら確実に変な顔をされてしまうでしょうね。それでも、感謝されることが当たり前だとは思わず、より技術を学び研鑽していくことが今の自分には必要であり、日々勉強です。よく大学で学んだことと、臨床は全く別だと言われることもありますが、そのような事は私にはなく、すべての事がリンクしています。今でも大学で使用していた教科書や実習書を引っ張り出しては読み直していますし、読み直すと今だからこそ解ることも沢山あります。基礎は基礎かもしれませんが、そのことを疎かにして臨床に取り組んでも土台がしっかりしていないウワモノは簡単に外れてしまいます。そのことをしっかりと生協王子歯科で教えていただきましたので、しっかりと実践出来るようにしていきたいと思います。
終盤は器具もどっさり
冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぎ、凌ぎやすくなる。辛いこともいずれ時期が来れば去っていきます。受験生の皆さん、本番まであと少し、頑張ってくださいね。
お世話になりました。
14年8月の研修医日記
技工室で入れ歯製作中
とは言っても、日中はまだまだ暑さは厳しいようで、生協王子歯科にご来院される患者さんも診療室は涼しく快適だと言われる方も多く、日々こっそりと扇風機の設定を上げているかいがあります。
今までは部分的に治療に携わってきましたが、8月になり私も患者さんを始めから通して治療していく機会が段々と増えていき、治療計画を立案する大変さを実感しています。今取り組んでいるのは、入れ歯の作製です。通常、入れ歯は歯科医師が診療室で設計し、歯科技工士さんが作製していきますが、設計する側が、制作過程をしっかりと理解していなければ、幾ら良い歯科技工士さんがいてもより良い入れ歯を作ることは難しいです。私も、学生時代に入れ歯を作製しましたが、模型につけるのと実際の患者さんを相手に本当に使ってもらえる入れ歯を作るのでは、難易度が段違いです。いつも出来上がった入れ歯を何気なく調整して患者さんに装着してもらっていますが、それまでの過程の大変さを思い知らされています。生協王子歯科では技工室があり、歯科技工士さんが常勤しているおかげで、私も本当に手とり足とり、マンツーマンで指導して頂いております。入れ歯の作製以外にも、入れ歯の修理や正しい噛み合わせの調整など、より詳しい内容について技工研修を通して学ばせて頂いております。また、技工室があるおかげで、より困難な入れ歯の修理なども、通常であれば入れ歯を1週間は預からなければいけないところを、当日預かるだけで出来る場合も多く、患者さんの負担を軽減することが出来ます。
ショスタコーヴィチ君の歯も
削られすぎてボロボロ
本物の歯を使って
実習もしてます
その他にも、患者さんの治療が出来るようになるまでにはその治療の反復練習を必ず行い、指導医から許可が出るまでは抜いて取っておいた本物の歯や、マネキン(ショスタコーヴィチ)を使い日々練習しています。幾ら練習しても実際の患者さんを治療するのとでは、全く勝手が異なりますが、練習以上のものはより練習しなければ本番で出すことは絶対に出来ません。そして少しでも、生協王子歯科にいる間に出来る治療を増やしていき、次の研修先で還元していくことぐらいでしか、今までご指導して下さった方々への恩返しは出来ないと勝手に思い込んでいますので、王子で研修できる残り1か月は設定をフル回転の『強』にして研修に臨んでいきたいと思いますので宜しくお願い致します。
もちろん、そのあともフル回転で臨んでいきたいと思います。
14年7月の研修医日記
院長先生と保育園検診
7月も研修医はイベントが盛りだくさんで、今回は診療所以外で私がどんなことをやっているかを紹介していきたいと思います。まず初めに紹介する歯科往診は、だいたい週一で同行させてもらっています。もともと私は、往診に興味があり生協王子歯科を研修先に選んでいたので積極的に同行させてもらっています。研修医の要望にも出来る限り応えてくれ、予定を組んで頂けるのも本院のメリットであると思います。保育園健診などにも同行し、最近の子供たちの虫歯の少なさと、変わった名前の多さにも驚かされましたが、子供たちが溢れんばかり元気に挨拶してくれるので、私も元気を分けていただきました。
この車で歯科往診をしています
研修先を探していて、もし生協王子歯科に興味をお持ちになった方がいましたら、一度見学にいらしてみてください。雨がやむまででしたら、もう少し詳しくお話しますね。
14年6月の研修医日記
後期研修医の定期勉強会にも参加させていただきました
6月は王子生協病院で医科研修に参加し、普段は生協王子歯科で研修を行い歯科の技術を研鑽しておりますが、異なる視点から患者さんと接することが出来たことは、とても良い経験であり様々なことを考えさせられる研修でした。医科研修と言ってもずっと医科の先生と一緒に行動するのではなく、病院内の様々な部署を見学していきます。王子生協病院は今年から、緩和ケア病棟が開設されたことからも分かるように、重い病気を罹られた患者さんとそのご家族に対して、身体や心の苦痛を和らげることで、QOL(
同期の医科研修医と一日の振り返り
往診、救急救命、看護、緩和ケア病棟、リハビリ、管理栄養、症例検討などなど様々な見学をさせていただいた他、医局の先生方に対して短い時間ではありますが入れ歯の制作過程やメンテナンスについての簡単な発表もさせてもらう機会もありました。入れ歯に関して私もしっかりと理解が出来ていなところもあり、稚拙な内容ではありましたが皆さんが真剣にお聴きになってくださり、質問の一つ一つに答えていくうちにいつの間にか自分の歯についての悩みなども出てきたりして、歯科は飽和していると言われていますが、まだまだ私たちがやらなければならないことが沢山あると実感しました。
先ほどから、電話で補給の誘いがしつこいのでこの辺で締めておきます。医科研修に携わっていただいた方々、本当にお世話になりました。それでは皆さん、良い季節の変わり目を。
14年5月の研修医日記
3月11日14時46分から止まったままの時計
少し前の話になりますが、王子生協病院では新入職員はまず、職種に関係なく合同でオリエンテーションに参加します。医師、歯科医師、介護職員や事務員などなど中には聞きなれない名前の職種の方々も含め、40人近くが参加し、普段なかなか接する機会の無い職種の方々からお話を聞き、交流を持てただけでもとても有意義なオリエンテーションでありました。オリエンテーションでは、交流を計るだけでなく、王子生協病院の地域での役割やどのような活動を行っているか知り、他業種の方々とグループを作りながら様々な内容についてディスカッションを行うほかに、訪問見学などにも行きます。
バリケードの先は帰宅困難区域
遠くに山積みにされている放射性汚染物
「私は、地しんが起きたから津波やげんぱつがたいへんなのだと思いました。津波でたくさんの人が流されて亡くなったり、げんぱつがこわれてしまいほうしゃのうのえいきょうでマスクをしなければならない様な町がはやくふっこうしてほしいです。二十年位たつと病気のしょうじょうが出てくると言うのでふっこうしながらガンを治すちりょうをかんがえてほしいです。そして福島県以外の県もいつもの自然に囲まれた町にもどってほしいです。」
自分は生まれてこのかた、ガンになることなんか一度も心配したことはありません。しかし、私の三分の一ぐらいしか生きてないこの小学生は将来、自分がなるであろうガンについて心配しています。
運転をする前に左右の確認も大事でしょうが、何のために確認するのか、チャイルドシートは必ずつけましょう。あと、クーラーも。
14年4月の研修医日記
研修医へ10の質問
2014年度4月から歯科医師臨床研修医として、渡辺先生が入職しました。
恒例となりました研修医の先生へ、10の質問をしていきたいと思います。
2014年度4月から歯科医師臨床研修医として、渡辺先生が入職しました。
恒例となりました研修医の先生へ、10の質問をしていきたいと思います。
- 1.最初にお名前を教えてください。
- 渡辺顕徳(わたなべ あきのり)です。
物事を顕かにし、徳を積んでいくような人物になって欲しいという意味合いで付けてもらいましたが、これから頑張ります。 - 2.ご出身はどちらですか?
- 東京都豊島区で、住みたい街ランキングが急上昇中です。
- 3.趣味を教えてください。
- 旅行、料理、音楽、読書、芸術、格闘技など自分に刺激(ショック)を与えてくれるものが趣味になることが多いですが、趣味はコロコロ変わります。
- 4.また、今どんなことに凝っていますか?
-
サウナです。ざっと上げるだけでも、サウナには素晴らしい効果があります。
- 温熱刺激による血行の改善
- 老廃物や疲労物質の排出による美容効果
- 心肺機能の向上
- 自律神経やホルモンのバランス回復
- メンタル面のリラックス効果
- 5.自分の性格を簡単に言うと?
- 好奇心旺盛で、何でも自分でやってみないと気が済みません。
- 6.生協王子歯科の印象はどうですか?
- まだ勤めてから日が浅いので、詳しくはわかりませんが、患者さんのためにはどうすれば一番良いかを職員一人一人が考えています。職業に関係なく、皆さんが対等に意見を交換しているのを見て、本当の意味でチーム医療が確立されていると感じました。
- 7.医局の印象はどうですか?
- 皆さんが、新人である私に気を掛けてくださり、とても働きやすい環境であると感じております。また、先生方も私が居残って自主練習をしている時、一緒に残ってくださり親身になって指導してくださいます。
- 8.歯科部長前田先生の印象はどうですか?
- 言葉遣いや人に対する態度が丁寧で相手に威圧感を全く与えず、優しげで品のある立ち居振る舞いが自然と出来る先生です。あと、私のどうでもよい話でさえ、しっかり聞いてくださります。ありがとうございます。
- 9.今後、どのような歯科医師になりたいですか?
- 一つ一つ確実に技術を習得していき、自分の家族や友人にも自分が自信を持って治療が出来るようになりたいです。
やりたい事は沢山ありますが、しっかりとした基本をまずは生協王子歯科で学んでいきたいと考えております。 - 10.最後に、患者さまに向けて一言お願いします。
- 初めまして、四月から入職いたしました渡辺と申します。少しでも早く皆さんのお役に立てるように努力していきますので、よろしくお願い致します。
また、一年間を通してこのブログを担当いたしますので、ご来院された際、ブログのご意見やご感想などを言ってもらえると励みになりますのでお気軽にお話しかけて下さい。